ありのままの自分を受け入れ、変わる覚悟を持つ。
- 山内優花
- 松山大学
- 2016夏
「松山でも説明会開催!」
私は、これまでの大学3年間、今の自分を変えたくてどうしようもない人間でした。ただ、どう変わりたいのか、どう変えたらいいのかも明確に分からないまま、むやみやたらに、「いろんなことがしたい」と中途半端に手を出してしまっていました。
なぜ自分を変えたかったかというと、自分に自信がなかったからです。何をしても結果を残せない、最後まで成し遂げたとしても本当に全力でやったと胸を張れない自分の取り組み姿勢、自分だからこそできることを見いだせない生活。やるせない気持ちばかりが積もる日々でした。私でなくても、私よりも優れた人がやってくれるから、私なんかが何か言っても無駄なだけだ、と勝手に決めつけて、頑張ることを諦めていた自分もいました。
しかし、どうしてもそういう自分を変えるチャンスが欲しい、自分はありのままの自分でいいんだと認めることができる私でいたい。そんな気持ちをずっと持っていました。私がこのプログラムに出会ったきっかけはFacebookでたまたま見かけた記事でした。いつもと同じように、都会に住んでいる人たちはすごいことしているな、とただ読んでいたのですが、その時、驚くべき文字が書いてあったのです。
「松山でも説明会開催!」
プログラムの説明会はだいたい東京や大阪などの都市圏でしか行われているイメージがありませんでした。イメージというより、これは事実に近いと思います。閉ざされた四国という環境で、都会の学校に通っていなくても、説明会に参加できるチャンスがあるんだと感動し、このチャンスを掴まないといけないと感じました。
普段は、気になるイベントがあっても大抵そういったイベントは都会で行われていて、いつも交通費などのことを考えてしまい、飛び込むことができないからです。ホームページの参加者体験談を読んだりしてこのプログラムのことを調べていくうちに、都会の有名な大学からだけでなく、地方の学生も参加しており、全国の大学生と交流することができるということがわかり、その点に大きな魅力を感じました。
私が参加しようと強く決心した一番の理由は、『きみの変態を支援。』という言葉に衝撃を受けたからです。
一般的にインターンシップというと、その業界について詳しくなる、とか、知識を付けて社会人になるために働くことについて考える、ということがメインだと思いますが、この武者修行プログラムは、「社会人になる私たち」をターゲットにしているのではなく、「どんなあなたでも、なりたいあなたに変わることを支援する」というスタンスに感じたからです。
この言葉から、私自身を納得させる経験ができると直感で思い、やるせない自分を打破しようと覚悟を決めて挑みました。
日本で抱えている悩みは、海外に行っても同じ
ベトナムでの活動が始まり、全く違う環境と仲間で初めは緊張していたものの、すぐに打ち解けることができ、ほとんど素の自分で周囲に接することができました。
私の以前からの悩みは、「全力を出して取り組むことができない」ことでした。私は、大学での部活動でも、本当に切羽詰まったような場面で、どうしても本気になれない自分の姿がありました。私がしなくても、私がしたところで、何も変えられないし、意見を言っても意味がないから言わない。そんな気持ちを持ち続けているうちに、それが当たり前になってしまっていました。どうにかしたいと思いながらも、自分への自信のなさから生まれ出てくるこの負の感情をどこに捨てればいいのか分からず、ベトナムまできたらさすがに本気になれる、と思っていました。
しかし、現実は違いました。本気に「なれる」のではなく、本当は自分から本気に「なる」ことが大切だったこと。成長「できる」プログラムに参加することに意味があるのではなく、自分で成長「する」プログラムにしていくこと。「変われなかった」のではなく、「変わらなかった」。結局全てのことが、環境任せになってしまっていることに気づきました。ベトナムに来ても、ビジネスなんて、なにも知らないし、分からないし、できないからもうしたくない、と何度も思いました。上手くいかない理由を考えることにとらわれすぎていたのです。
そうではなく、ビジネスを「知る」そして「わかる」、そして自分で「やってみる」。そういう風にしようとしていなかったことが、この悩みの根本でした。本気でしなくてはいけない場面で、もっと頑張りたいと思いながらも、なんだかんだどうにかなってきた今までに高を括り、なんとなく取り組んでしまいがちだったと、ベトナムで気づくことができました。ベトナムに来たからといってできることが増えるわけではない。悩みは一緒、だけどくっきりとその問題が浮き出されることで、気づき、振り返ることができました。問題を特定した上で、ファシリテーターや仲間とともに、その解決策までを自分に落とし込むところまでできたのが、このプログラムで得られたことです。
考える止まりにならない
私のチームは、チームビルディングがなかなかうまくいかず、その原因も私にありました。
何かを行動にうつすとき、「それは無駄なんじゃないか」という考えを持ってしまい、チームの歩みを毎回ストップさせてしまっていました。行動して失敗することが怖くて、何もしないまま何もわからないままでいるのも怖くて、どうすればいいのか分からない状況でした。
しかし、中間プレゼンの後、「何を失うわけでもないし、行動することに怖い要素なんてないんじゃない?」と言われてハッとしました。何も怖がることなんてなかったのですが、失敗することは駄目なこと、という型にはまった考え方を捨てきれずにいたことに初めて気が付きました。チームの仲間とぶつかることが多く、それが嫌で私が向き合うことを避けてしまっていることも多々ありました。
しかし、チームがチームとして行動することをやめて、ひとりずつ単独で活動しようという方向に進みかけたとき、一人では何もできない自分に気づきました。何をしにベトナムに来たのかわからない、しんどくて帰りたいけどこのままで投げ出すのは絶対嫌だ、というような葛藤ばかりがありました。何もできない私でも、とにかく現在持ちうる全ての要素を使って、高速でPDCAサイクルを回すことをまずはしてみようと思い、まずは行動してみることにしました。
今まで立ち止まっていた私の考えは、行動することで何が足りないのかを気づくことができ、それをどうしたらクリアすることができるのかについてさらに考え、もう一度やってみる。そういうPDCAサイクルを1日のうちで何度も回すことが私にもできることを知りました。自分は何もできない、と勝手に思い込んでいただけで、それはやってなかっただけだったのだと知ることができました。
考えることを一瞬やめて、とりあえずやってみること。私には勇気のいることでしたが、一度してみるとすんなりと受け入れることのできた経験でした。これは、これまでの私にはまったくなかった考え方なので、帰国した後、行動へのスパンがかなり短くなり、実行を伴った試行錯誤をすることができるきっかけになりました。
武者修行プログラムをお勧めする理由
私がこのプログラムをお勧めするのには大きく2つの理由があります。
まず1つ目に、このプログラムを通して、自分とはなんなのかを知るきっかけがつかめることです。
みなさんは「みんな違ってみんないい」「ひとりじゃないからできること」これらを体感したことがありますか?本当に、ありきたりな言葉かもしれませんが、2週間の実践の場を経験したからこそ、これらの言葉の重みを体感します。その中で、自分にできることとできないこと、苦手なことや得意なことなどが浮き彫りになります。まずはありのままの自分自身をしっかり受け止めていくことが大切だと思います。素晴らしいファシリテーターの方などのサポートを受けることもでき、数多くの気づきがそのまま自分の成長につながります。
2つ目に、日本全国に仲間ができることです。
四国や愛媛に住んでいる大学生には、情報が全く入らない、というよりも情報があることを知らないことが多いです。とても狭いコミュニティの中で生活することに慣れていて、普通に生活している中でそこから出るきっかけを得ることは難しいようにも感じます。そんな中で、これまで関わったことのない全国の仲間と、対等に、一緒に協力しあい、本気でぶつかったり支え合ったりできるプログラムって他にはないのではないかと思います。
まずは思い切って、プログラム説明会に足を運ぶことで、『変態』する自分を見出していけます!
愛媛でも説明会を行っているので、愛媛の方はまずは気軽に足を運んでみてください!!