「他人任せからは何も生まれない。ワクワクした人生を歩むために」 | 武者修行プログラム™

「他人任せからは何も生まれない。ワクワクした人生を歩むために」

  • 山本拓
  • 愛知教育大学
  • 2017春

あれ、自分のやりたいことって何だ!?

 皆さんは今、自分の本当にやりたいことをやっていますか?また、これからやりたいこと(「夢」とも言い換えられる)はありますか?

 武者修行に参加する前の私には、特にありませんでした。「毎日楽しく過ごしてそれで幸せ。」なんて思っていました。しかし、ゴロゴロと日々を過ごしていても、心の奥のほうで何かずっと自分が自分に訴えかけてくることがありました。それは「お前このまんまで大丈夫か?」ということでした。でも何をやればいいのか、自分が何をやりたいのか分らない、そんな状況でした。

 

武者修行に参加した理由

 そんな中、偶然とある広告を見つけました。その広告は黄色一色に「変態」の文字。主張の激しい広告だなあ(笑)と始めは無視。しかし、知り合いがこのインターンシップの話をしていたので拝見することにしました。そしてそれが、自分がこのインターンにチャレンジするきっかけとなったのです。

 そこには、たったの2週間で参加者達が変態している姿がありました。とても驚きました。もし、私がこれに参加したら2週間後どうなっているのだろう(やりたいことがみつかっているのだろうか)と想像するだけでワクワクがとまりませんでした。

 私は教員養成大学に所属しているため、多くの方にビジネスなんて分野外と言われていました。しかし、私はどうにかして教育事業をビジネスの観点から行いたいと漠然と考えていたので、武者修行プログラムを運営している企業が、如何にして学生を支援しているのかを見たかった、というのも参加理由でした。

 

武者修行を通じて学んだ事

他人任せではなく「自分に任せろ」という気持ちで

 誰でも他人任せにしてしまうことはあるのではないでしょうか。例えば、大学の授業で誰かが発言してくれるだろうとか、誰かがやってくれるだろうという甘えは日常的に浮かぶことだと思います。その場合、その授業中で発言した人は、していない人に比べてその授業の吸収力は違います。それだけならいいと思いうのです。それだけなら…。

 しかし、武者修行は違います。もしみんなが「他人任せ」主義を貫き通したら、そのタームにいるメンバーは全員、何の学びもないまま帰り、復路の飛行機内で後悔することになります。人生で例えると、死ぬ間際、後悔をたらたら漏らして、死んでいくという感じでしょうか。 

 チームメンバーで行動していた時や、タームのメンバーで同じ時間を共有していた時に、常に私の頭を悩ませていたことは、この自分の「他人任せ」癖でした。意識しないと無意識に行っていることに気が付きませんでした。武者修行は人生の縮図だとつくづく思います。これは本当です。武者修行の中でしようと思ってもできないこと、変えようと思っても変えられないことは、恐らくそれ以降もできないと思います。逆に言うと武者修行で克服したことはその後も克服したままです。他人任せになる原因は何なのか、と考えた時に思ったことは「自分の言葉に自信がないこと」「どう思われるか不安」の2つじゃないのかと。そしてそれはすべて自分を守ろうと思っているがゆえにそうなってしまう。武者修行で恥じることなんてありません。人生も然りです。唯一あるとすれば、後悔することではないでしょうか。武者修行で後悔しないために、人生で後悔しないために「認知と行動は自分で変えられる、自分に任せろ」と言えるように、自分の言葉には責任を持つこと、そしてその為には相手を想うことを心がけたいと考えるようになりました。

 

相手を想うこと

 武者修行は2週間の間、日本では考えられないぐらい相手のことを考えます。それは一日のほとんどをチームメンバーと過ごすからです。時にはケンカもするし、相手と口を利かない時もありました。武者修行は「ビジネス」というイメージが強いので、ハウツーが学べると思っている人が多いと思いますが(もちろんたくさん学べます)、それ以上に「対人関係のあれこれ」が学べます。なぜかというと、それはビジネスの結果に繋がってくるからです。対人関係について日本では学ぶことは普通の大学生にはほとんどありません。それゆえ、多くの武者修行体験者にとって、チームビルディングが一番大変なのだと思います。

 私の場合、チームで商品の方向性が分かれた時、喧嘩になり険悪なムードが続いていました。その時にファシリテーターの方にそっと言われたことは「自分のことをわかってくれないと思っている相手のことをわかってない、理解をしようとしていない」自分がいるということでした。 

 これらの経験は、先ず以って日本では体験することができません。すべてが初めての土地で、初めて会った相手と本気になって創る商品があり、本気になって顧客のことを考え、チームのメンバーを想い、オーナーへプレゼンします。相当疲れますが、一方で、全力でやるから楽しいです。

 

こんな人におすすめ!

 特にありません!(笑)どんな人が参加しても何かを感じて、「変態」して帰ってくると思います。英語が非常にできる人でもビジネスやチームビルディングでつまずくだろうし、ビジネスのノウハウを知っている人が行っても、2週間という短い期間では足りないと感じ、そこでどうするかを悩むと思います。逆に今まで何もしてこなかった私のようなタイプの人間は、すべてが初めてで現実逃避したくなる自分に打ち勝つよい機会だと思います。良き仲間が欲しいという人にもぴったりだと思います。私は本当に最高のメンバーに囲まれて2週間を過ごすことができました。今でも繋がっているし、そこでのメンバーと一緒に新しいビジネスを日本で行ったりしています。またファシリテーターの方達がとても情熱的で優しさあふれるかっこいい大人ばかりです。そして代表の和也さんもとてもアツイ方です。是非色んな出会いを大切にしてほしいと思います。

 勿論、私のように人生で、もしくは大学生活でやりたいことがない学生がいたらぜひ参加してみてください。私みたいに人生でやりたいことが明確に見つかって、主体的に夢に向かって突き進むことができるかもしれません。