過去の自分と向き合う、そして前に進んでいく | 武者修行プログラム

過去の自分と向き合う、そして前に進んでいく

お名前 松永早織さん
所属 国際基督教大学
参加時期 2020夏 山中湖ターム

プログラムに参加して

正直にいうと楽しかったとか全然思ってなくて、むしろめちゃくちゃ辛かったです。今までの人生で、考えない方が楽だから、思い出さないようにしていた出来事に向き合って、それが自分の生き方や価値観にどのような影響を与えていたのか見つめ直したりすることを通して、たぶん、人生で初めて自分で自分の気持ちを知ろうとしたんじゃないかな。今回の武者修行に参加しなかったら、これからもずっと今までと同じ世界で生きていたと思うとぞっとします。

 

本当の自分自身

2週間を通して、自分が過去の出来事にものすごく縛られていたり、そのせいであんまり自分の感情を表現できていなかったり、はたまた自分がどう感じるか、といった自分の気持ちに鈍感になっていたりなど、自分の中にあるたくさんの課題に気がつきました。今まで人や物に対して深い想いや熱意を持てなかったり、どことなく愛を感じられなかったりした原因もちゃんと考えて向き合うことができました。

実は、(これはあまり人に言ったことはなかったのだけど)、いつも自分の周りで起こるいろんなことがどこか自分とリンクしていないように見えて、スクリーン越しに世界を見ているような、どこか一歩引いて物事を鳥瞰している感覚がありました。きっとみんな、私のこと「何考えてるのかわからない不思議ちゃん」みたいに思っていたと思います。

 

この2週間で等身大の自分を直視することができたので今すごくスッキリしています。今までの生き方は決して豊かな人生だと言えないことに気がついたし、ちゃんと自分と向き合うことができたと言うか、自分のことを知れたなってのが参加して一番良かったところかな。

 

いままでのわたしを作ってきたもの

こういった気持ちを乗り越えるのに、いろんな人に大変お世話になりました。特にだいごさんからは私の中にある無力感や、存在意義の無さ、自分を出さずに他人に合わせる習慣をズバッと指摘され、自分でも気づいてなかったことに気づかされて、すごくびっくりしました。私の場合、この習慣をやめるには、まず家族と腹を割って話しあう必要があったから、武者の期間中はかなり頻繁に親と電話してたなぁ。チームの子にも親と電話することはすごく勧められていて、背中を押してもらえなかったらきちんと気持ちを伝えられていなかったかもしれない。

 

そんなふうに、家族と話し合ったことによって、気づいたことが2つあります。

1つは、家族は私の気持ちを受け入れてくれる人なんだということ。小さい時は親に対する恐怖みたいなものがあって、自分の気持ちや意見は否定されるんじゃないか、って思って感情を外に出すことはなかったけど、私ももう大人だし、ちゃんと話せば親は真面目に聞いてくれるんだなってことに気づきました。

もう1つは、私はちゃんと愛されてたんだということ。習い事とか、ちょっとでも興味を持っていたものは何でもやらせてもらえたし、今思えば私の選択を否定されたことはありませんでした。それは無関心ゆえの結果ではなく、親なりに私のことを考えてくれていたんだなって気がつきました。向こうからの愛情表現を私が受け取れなくて、ただただ愛がすれ違っていただけなんだなぁと。

 

ビジネスとチームビルディング

ビジネスの話に移ると、私たちのチームはビジネス面ではかなりトントン拍子で進んでいたなと思います。これは事前準備をちゃんとしっかりしていたことが大きいのかな。山中湖の新名物を開発するというミッションの下で私たちは「冷やしほうとう」を開発したのだけど、2時間で30食とか売れちゃうくらい大盛況で、チームとして優勝することができました!

ビジネスを通しての反省点をあげるなら、やっぱりチームビルディングになってくるのかな。私が上にも書いてる通り感情の薄い人だったから、途中まではあんまり企画に対しても熱意を持てなかったし、かなりベクトルが自分に向いていて、チーム全体のことや他のメンバーのことを気にかけてなかったかもなって思ってます。もっと早く、自分の気持ちだけでなく、他の人の気持ちにもちゃんと向き合おうって思えていたら、チームとしてももっと上手くいっていたのかもしれないなぁ……。そこには悔いが残るけど、チームの子がいたからいろんなことに気がつくことができて、成長できたし、チームメイトには感謝してもしきれません。

 

未完成な自分

この2週間で感じたのは、自分がまだまだ人間として未完成だってことです。自分のことを理解しているつもりでも全然理解していなかったし、ちょっと分かったと思ってもまたすぐに課題が出てくる。それでも、ファシリテーターの方やタームの子たちに助けられて、自分と向き合って、人生の中で大きな一歩を踏み出せたなって思っています。そんな仲間に出会えたこのプログラムに参加して本当に良かったです

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