人間になりたい | 武者修行プログラム™

人間になりたい

  • 金子貴翔
  • 明治大学
  • 2022夏

参加に至った経緯

私が武者修行プログラムに参加した理由は、大学受験に大失敗したからです。高校生の時から目標とする大学に進学して研究と就活に力を入れるつもりで生きてきました。しかし不本意な大学に入学することとなり、一気に私の将来像は崩れました。しかし何か行動を起こさなければ挽回できないと焦っていた時に、偶然instagramで武者修行プログラムに出会いました。元々ビジネスに興味があったことも相まって説明会に参加しました。正直値段は高いし変態という言葉に怪しさを感じつつも、一刻も早く動き出したいという気持ちが勝り、1年生ながら私は参加を決意しました。

ロジック最強説

ビジネスに興味があるということは、私の場合、利益が出る方法や仕組みを考えるのが好きだということに換言できると思います。加えて理屈っぽい性格でもあり、ビジネスの仕組みやロジックというものにこだわりがありました。上手く出来たシステムや理論の上に成り立つビジネスが至上だと考えていました。

しかし、どうもチームの企画は円滑に進行しません。私は次第にチームメンバー2人に対して苛立ちを覚えるようになりました。なぜ論理を破綻させて思いつきで動くのかと思いました。なぜ2人は論理の重要性を分かってくれないんだ、なぜこうも滞ってしまうのかと思いつつも時間だけは過ぎていきます。次第に毎日が苦痛になっていきました。

 

ハイブリッドに生きる

苛立ちと疑問の念を抱えたままでは嫌な感情ばかり積もっていくので、ファシリテーターに相談しました。そこで「私自身の」問題を認識しました。私はチーム2人の感情を知ろうとしていなかったのです。ビジネスを上手く進行したいばかりに、私の理論で2人の感情を抑圧していました。知らぬ間に他責思考に陥っていた私が、自身の言動に目を向けたのはこの機会が初めてで、とてもはっとさせられました。チームメンバーに対して申し訳なくなりました。

また、タームメンバーにも以下のような言葉を貰いました。

「ロジックって一見強そうだけど、あくまで何かの手段でしかないんだよね。そこに気持ちとかが乗ってないと意味がないんじゃないかな」

今でもこれを言われた時の情景を思い出せるほどよく覚えています。この言葉などを機に、理屈と感情を優劣の関係ではなくどれだけ含めるかのバランスの問題として捉えなおすようになりました。この気づきは一見当たり前に思われるかもしれませんが、私にとっては価値観全体を揺るがす発見です。人というのは本来感情があり、理屈ではどうにもならない部分があるはず。この点に気付き、やっと”ヒト”から”人”という意識を持つようになりました。

思いがけずに

加えて、この気付きを与えてくれたのは他でもなくファシリテーターとタームの仲間です。武者修行プログラムに参加する前は仲間を得ることにほぼ着目していなかったのですが、思いがけず他者の存在が如何に重要か気づかされました。今まで何でも1人で行動しようとしていた私には刺激的な体験でした。タームメンバーやファシリテーターにはとても感謝しています。

 

インターン開始

プログラム参加中はほぼチームビルディングに時間を割いてしまい、ビジネスで納得のいく結果を出すことが出来ませんでした。そのため、結果を出したいという想いで旅武者のインターンを始めました。ターム中の大きな学びである「感情に注目」ということが鍛えられる場であり、参加者のためになることも出来る点で恵まれた環境に身を置かせて頂いていると思っています。

 

参加を迷ってる方へ

ここまで読んで下さりありがとうございます。

武者修行プログラムに出会ったのなら、この機会を逃さずチャレンジしてほしいと思います。私のように当初の目的以外のことも結果的に大きな学びになるかもしれません。今まで気付かなかった部分が見えてきます。そして武者修行プログラムに参加したことは、その後の行動でいくらでも正解の選択にすることができます。自分で自分の行動をより良いものに出来るのは面白いのではないでしょうか。武者修行プログラムはつまるところ人生を豊かにする1つの手段です。何か抱える想いがあるなら、まずは説明会でサポーターに話をしてみるのはいかがでしょうか。もしかしたらそれが人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。