自分の指針を得る2週間 | 武者修行プログラム™

自分の指針を得る2週間

  • 松本侑也
  • 早稲田大学
  • 2016春1ターム

夢中になれるものを見つけたい

私が武者修行に参加した理由は二つあります。

一つ目は、大学生になってから夢中になれるものが見つかっていなかったからです。

高校生の頃、私は部活でやっていた水泳に夢中になり、本気で努力していました。

しかし、水泳部を引退し大学生になってからは、ただバイトをして、学校の勉強をそこそこやって、サークルに行って…という刺激のない日々でした。もちろん、バイトで身につけたプログラミングスキルはそれなりに役に立ちましたし、サークルも楽しかったです。

ですが、大学の体育会系サークルなどに入って水泳を本気でやっている友達に「大学生になってから何してるの?」と聞かれたとき、胸を張って答えられるものが何もない。

 

自分も何か本気で打ち込めるものを見つけたい。

 

その気持ちをどこに向けていいかわからなかった時に、武者修行に出会いました。PVを見たとき、“このプログラムなら何か変われる”そう思い、武者修行に強く惹かれました。

 

二つ目は、将来海外で働くことに憧れていましたが、その夢に向かって何をすればいいか分かっていないことでした。

その頃、まずは一度海外で働くという経験をしようと考えていたので、海外で実際にビジネスを行える武者修行プログラムはとても魅力的でした。

Webサイトにも載っているように、武者修行プログラムはベトナムのホイアンという英語環境で、企画の立案から実行まで自分たちで行う超実践型の海外インターンシップです。英語でプレゼンなども行うため、確実に良い経験になると思い参加を決めました。

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仲間の熱量

現地ベトナムのホイアンでは、息をつく間もないくらい毎日必死で企画を考え、ひたすら実行に向けて動いていました。

正直、ベトナムに来る前は「大学1年生で知識も経験もない、なおかつ理系の自分がビジネスできるのか」とか、「自分は起業するつもりでもないのに必死になれるのか…?」などの不安でいっぱいでした。

でも、実際にベトナムに行ったら本気になれた。目の前のやらなくちゃいけないことに対して、全身全霊でぶつかれた。それは、チームの仲間が常に全力で取り組む姿勢を見せてくれたからでした。
実は、西洋人に営業しているときに一度手を抜きそうになったことがありました。“周りだって手を抜いているだろう”そう思って。でも、隣で営業していたチームの仲間は違いました。

わき目も振らず無我夢中で客引きをしていました。

そのとき、本気で”このチームで勝ちたい。優勝したい”と思いました。あのとき仲間が見せてくれた背中は忘れません。
それと同じくらいファシリテーターが大声で叱ってくれたのも本気になれる要因でした。世間的には大人とみなされる大学生の私たちに叱ってくれる存在って普段の生活内ではなかなかいないと思います。

「人としての魅力」の大切さ

無我夢中で二週間をベトナムで過ごして、気づいたことがあります。それは、「人としての魅力」の大切さです。

ベトナムで私は何度か悔しい思いをしました。

自分より英語ができない人が自分より上手に客引きをしたり、プレゼンの資料の出来は自分たちの方が良いはずなのに、自分たちより良い発表をしているチームがいたり…。

それは、彼らに「人としての魅力」が備わっていたからだと思います。

いくら英語が上手くても、お客さんの感情を動かせなければ意味がない。いくら論理的にプレゼンをしても、そこに「お客のために尽くす」という信念がなければオーナーの心は動かない。このことに気づき、自分の無力さを痛感しました。

 

私は大学生になってから、「何か将来に役に立つことをしよう」とばかり考え、パソコンのスキルなど実用的な技術を磨くことに時間をかけていました。

結果として、それなりにいろいろな技術は身につけることができました。しかし、最後に人を動かすのはそういった小手先のスキルではなく、「人としての魅力」なんだと気づきました。

武者修行に来なかったら気づけなかったことだと思います。

 

日本では得られないもの

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海外で二週間働いてみて、より一層海外で働きたいという思いが強くなりました。武者修行では、現地のベトナム人と仕事として接する時間が多かったです。そのため、ただの海外旅行じゃ絶対に築けないような信頼関係や友人関係を築けます。

自分はオフの日にバイクでオススメの観光スポットに連れて行ってもらえました。

また、現地人と深く関われるため、現地の文化を肌で、より深く感じることができます。経済状況や礼儀作法、流行とかまで知ることができたりします。

やっぱり海外で働くことはすごく面白くて、魅力的なもので、もっといろんな国の人と深く関わって、いろんな国を知ってみたい。そう思いました。

 

武者修行を終えて

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この武者修行を通して、「自分が本当にやりたいこと」を大事にして、残りの大学生活3年間を過ごしていこうと決めました。

「就職活動に役に立つから」といった理由でボランティアやインターンシップに参加する大学生の方がいると思います。

でもそれって、自分のためになるのか、と今は思います。

そういう人の言葉より、周りに流されず「自分が本当にやりたいこと」に全力を注いだ人の言葉の方がよっぽど面白くて、興味深くて、惹きつけられる魅力を感じます。

 

今はまだ自分の本当にやりたいことを見つけることができてませんが、共に2週間を過ごした仲間たちのおかげで、これから先自分のやりたいことが見つかったときには、迷わずその道に突き進む勇気が身に付きました。

 

武者修行は、自分にとって一生色あせない思い出、そして経験です。