大学を中退し、医師の道へ。情熱溢れるプログラム修了生が語る、武者修行で得た貴重な経験とは
- 小川泰佑
- 19年夏9ターム

武者修行プログラムの修了生で社会人として活躍している人に焦点を当ててインタビューをしていくシリーズ。
第2回目は、19夏9ターム参加の小川泰佑(おがわたいすけ)さんにご協力いただきました。
小川さんは、同志社大学1年生の頃に武者修行に参加されています。
プログラム参加後は、同志社大学を中退し、医師として他者の人生に寄り添いたいという想いで医療系の大学へ再受験し見事合格。
将来は県知事として、すべての人にとって身近で頼りになる社会を実現するという目標を掲げています。現在は、学業と両立しながら一般社団法人ariを立ち上げ、子どもも保護者も笑顔になる教育事業に取り組んでいます。
将来的に起業や事業の立ち上げに興味のある方や、自分の人生で熱中できるものを探したいと考えている人は参考にしてみて下さい。
武者修行プログラムに参加したきっかけを教えてください
当時所属していた大学内の起業サークルの先輩で、尊敬している方からおすすめされたことがきっかけです。そこで武者修行プログラムを知り、直感を信じて参加しました。
大学入学当初から教師を目指し、幅広い一般教養を子どもに伝えたいという想いでビジネスを学べる起業サークルに所属していました。
当時一般教養が乏しかった自分に対して、就活に関する知識だけでなく、働く先にある生き方について等、多くのことを教えてくれた尊敬できる先輩に本プログラムを紹介してもらいました。自分にはないものを多く持っている尊敬できる人がおすすめするのならと、興味を持ちました。
また、武者修行プログラムの紹介PVを見て、海外でビジネスを実施するだなんてめちゃくちゃロックな感じがして、直観的に「行こう」と決めました。
武者修行プログラムに参加するかどうかを決める際、説明会を聞いて参加を決意しました。
その際、参加することへの疑問や不安を尊敬する先輩に相談しました。そしてその先輩は北海道に住む私の両親に、誠意をもって説明してくださいました。その先輩の姿をみて、安心してプログラムに参加することができました。
武者修行プログラムに参加して学びになったことやよかった事を教えてください
大きく2つあります。
ひとつめは、「プロフェッショナルとは何か」というのをひたすら考えさせられたという事です。
プログラム中にベトナムで一生懸命企画した商品があまり売れなかったという経験をしました。
その経験を振り返ると、自分たちの仮説をしっかりと検証せずに進めてしまったことが失敗の一因だと気づきました。
最後までとことん突き詰めるといった物事に対する姿勢や、置かれた立場で全力を尽くすことの重要性を学びました。
苦しい時でもここでやらなければという気持ちがなければ、得られる学びは少ない。
当時の後悔と悔しさから、今では医学生として論文を書くだけでなく、法人を設立し地域に貢献しようとするなど、今の自分にできることを妥協することなく全力でやり遂げる姿勢が今にも生きていると思います。
ふたつめは、自分の人生のミッションについて深く考える事が出来たという事です。
内省会や自分のミッションを振り返るようなワークショップは世の中に多くあると思います。しかし、武者修行プログラムは実践経験を通して内省できる機会があるというのが他のプログラムとの違いだと思います。
また、熱量高くキャリアについて真剣に向き合っているメンバーの存在。説明会を担当してくれたプログラム修了生の先輩のように、自分に無い視点でアドバイスをくれる人の存在。その時の人生のタイミングで必要な適切な問いを投げてくれるメンターの存在がとても大きく、自分の人生のミッションの言語化を助けてくれました。
当時通っていた大学を中退して、新しい道へ進む決断をし、今も全てに情熱と感動を注いで生きていることも、ここでの経験が大きいと思っています。
社会人になって武者修行プログラムの経験が生きていること
まだ身分上は学生ですが、自分の人生にとって一生のキーマンとなる人と出会えることができたというのが、今にも生きていることだと思います。
自分と同等かそれ以上の熱量で人生に熱狂し、ものすごい成長速度で人生を歩んでいるようなソウルメイトと出会えたことが、私の財産になっています。
現在は当時同じタームだった親友に私の法人の役員として参画してもらい、新規事業に取り組む刺激的で充実した日々を過ごしています。ただ楽しかった夏休みの思い出で終わるのではなく、今後の自分の人生のターニングポイントとなるような人との出会いや経験は、今でも生きているなと思います。
小川さんの今後のキャリアについてどのように考えているかを教えてください
私のビジョンは「すべての人にとって身近で頼りになる社会」を実現することです。
このビジョンを実現するために、生活に密接に関わるインフラに携わりたいと考えています。具体的には、医療や福祉、教育、政治の分野に貢献したいです。
大学卒業後は、自分が求められていて、最大限貢献したいと望む地域でキャリアを築いていきたいと考えています。
自分で責任を持ってどんな事もやり遂げることが、将来の総合力につながると信じています。
そして、最終的には県知事として地域に貢献したいと考えています。
生活を密に支えているのは法律や条例であり、時代によって法律の隙間に取り残される人々が出てきてしまいます。そのため医師として聴いてきたたくさんの声を、社会構造に反映するという使命感をもち、地域への恩返しがしたいです。
この道を選んだ背景には、幼少期の原体験があります。困っている人がいたら手を差し伸べるという親からの教育が、今の私の価値観を形成しています。
ただし、自己犠牲を強いるのではなく、持続可能な仕組みで助け合いができることを大切にしています。両親が愛を持って育ててくれたことが、今の私の立場や目標につながっているのです。
これまでの経験と価値観を基に、地域や社会全体のために邁進していきたいです。
今後の参加を検討している人に向けてメッセージ
自分の人生を前進させたいと思っている人や、人生を共にするソウルメイトと出会いたいという人はぜひ参加してみて欲しいです。
特にこれまでのインタビュー内容や、YouTubeで2019年にアップロードされた武者修行プログラムのロックなPVを見て、直観的に「行きたい」と思った人はぜひ参加してほしいと思います!