自分、チーム、鹿屋のために本気になった2週間 | 武者修行プログラム™

自分、チーム、鹿屋のために本気になった2週間

  • 神山奈々
  • 東京外国語大学
  • 2022春

何かに本気になりたかった

 

「ここなら成長できそう」と感じたので参加を決めました。具体的に言うと、大学生活になんとなく物足りなさを感じていました。中学・高校では部活動に打ち込んでいましたが、大学に入ってから本気になれていない自分、そんな受け身な自分を変えたいと思い挑戦しました。

また、旅行が好きだったので地方創生は面白そうだなという思いや、語学系の大学にいるのでビジネスという新しい分野を学んでみたいという気持ちもありました。

 

本当の気持ちを大切に

 

武者修行を通して、自分や人の気持ちに正面から向き合い、伝えられるようになりました。参加前の自分は何となく楽しく過ごしていました。「何でもいいよ〜」「何となく〜」そんな言葉が口癖だった私は自分の本当の気持ちから目を背け、その場の雰囲気に任せていました。

しかし武者修行ではチームでビジネスプランを作り上げる以上、全員が納得して進まなければ企画が完成しません。ファシリテーターやタームのメンバーに「本当はどうしたかったの?」「どう思っているの?」と何度も聞かれ、その度に自分の気持ちと向き合うという2週間。自分が思っていることは言葉にしないと伝わらないし、伝えることの積み重ねが、本当の信頼関係に繋がるのだと気付きました。

 

 

鹿屋のため、チームのために熱くなっていた

 

私は鹿屋タームに参加しました。参加前は読み方も分からなかった「鹿屋」という場所が、気づいたら第二の故郷になっていました。

それは、本気で地域の人の想いやニーズに向き合ったからだと思います。中間プレゼンの後、「誰のため、何のための企画なのか?」「街の人がハッピーになる姿が想像できない」と言われ、ハッとしました。それまでは自分たちがただやってみたい企画を考えていたのです。中間プレゼンを終えた時点ですべて振り出しに戻し、再度きちんと街の人に話を聞いていく中で初めて心の底から「鹿屋が好き」「鹿屋の人への恩返しになる企画を考えたい」と思うことができました。

というのも、鹿屋では行政の方、商店街の方、街の方がとにかくあたたかく迎えてくださったのです。市役所に交渉しに行った際には快く企画に協力していただき、街の方にお疲れ様会を開いていただいたりしました。

だからこそ、「鹿屋に恩返しをしたい」という想いはチームの軸ともなりました。それ以来、妥協しながら進んでいたチームが徐々に意見を言えるようになり、全員が納得したうえで進む、メンバーを信じてるからこそ仕事を分担できる。このチームだから良い企画を作りたい、優勝したいと強く思いました。誰かのために頑張るということは私にとって新鮮な感覚でした。

 

 

想いを形にする

 

鹿屋タームのミッションは、「市の複合交流施設から周辺商店街に人の流れを作る」という行政や商店街の想いが込められた壮大なものでした。

企画を運営するにあたって交渉に失敗することもあり、地方創生では「いかに街に協力者を増やせるか」がカギになるということを学びました。そのためにはやはり、街に対する愛を持ち、それを伝えなければいけないのです。

企画実施の2日間で自分たちの企画<謎解きゲーム in 商店街>を通して、人がいなかった鹿屋の商店街に80人以上来てくれました。市役所の方に「久しぶりに商店街を子どもと歩いたよ、ありがとう」と言っていただき、自分たちの想いが人の心を動かしたんだと思いました。私のチームの企画はビジネスとしての継続性に欠けるとして、条件付き採用という結果になりました。ただ、企画の一部が鹿屋に残るということや、採用になった他チームの企画が運営に至り始めていることはとても誇りに思います。

 

 

自走式エンジンを積んだ今

 

エンジン回しまくっています!まだまだ回していきたいです!

武者修行を終えてからは、気づいたら色々なことに挑戦したくなっていた!という感じがします。今は、長期インターンや、アルバイト、ゼミの研究、これからは海外開発事業のインターンにも挑戦する予定です。

挑戦したくなったのは、武者修行を通して自分のワクワク感に従って行動するようになったから、そして目的意識を持つようになったからだと思います。今ある環境に身を置くだけではなく、自分は今そこで何がしたいのか、何のためにするのかを考えることを大切にしています。

2週間で企画立案から販売までを行うということは本当にハードです。悔し涙を流した日もありました。しかし、自分たちの想いを形にした経験は、それ以降自分が新しいことに挑戦するときの自信になっています。

 

 

武者修行を検討中の人に一言!

 

ここまでどんな気持ちで体験談を読んでくれたでしょうか?

中には、参加を迷っている方、お金を払ってまで行く価値があるのかと不安になっている方もいると思います。私も直前まで迷っていました。

でも、武者修行に飛び込んでみること自体があなたの挑戦のはじまりです。参加する前から自分の可能性を狭めるのではなく、少しだけ自分を信じてみてほしいです。「ここで挑戦したら自分も変われるかもしれない」そんな漠然とした直感でも、それを信じた先で大きく成長した自分と出会えるかもしれません!!私は実際そうでした。

一緒にエンジン搭載しましょう!!