東大一年生の私が武者修行に参加したワケ | 武者修行プログラム™

東大一年生の私が武者修行に参加したワケ

  • 岸本華果
  • 東京大学
  • 2017春

参加経緯

私は高校生の時から、将来は海外の貧困問題を解決するために何かをしたいという思いがありました

そのためのアプローチの仕方は沢山ありますが、自分の興味がある分野でアプローチしようと思っていました。高校のうちにその分野は定めきれず、3年生になる段階で学部に分かれる東大に進学しました。

大学では早いうちに一度現場を見てみたいという思いで、途上国や新興国でのボランティアを探していました。その時たまたま武者修行プログラムが目に入り、PVなどを見て面白そうだと感じました。ビジネスプログラムなので直接的に私のやりたいことではないかもしれないと思いましたが、とりあえず説明会に参加してみました。

 

説明会でお会いした大学生の方に、ビジネスが私のメインの目的ではないという相談をしたところ、その方の返答に非常に納得しました。英語学校で体験をされた方だったのですが、「ベトナムでは英語ができるかできないかで収入が大きく変わってしまう。低所得者層は英語の教育費を払えないために貧困の連鎖がなかなか断ち切れない。そこで英語教育を低価格で提供することは、直接的ではないかもしれないが、貧困解決につながると思わないか。結局ビジネスは関わってくる。」とのことでした。この話を聞いて、そういうアプローチの仕方もあるのだということを知り、また、結局は関わってくることになるビジネスの体験をしてみたいと思いました。

1年の冬という時期に、ベトナムという場所で、わざわざビジネスの体験をする必要があるのかということはかなり迷いました。現場を見に行くことが先ではないかとも思いましたが、参加したいと思ったその時の自分の気持ちを大切にすることにしました。

 

自己開示とPDCAを回すこと

今振り返ってみると、あの時期にこの武者修行プログラムに参加して本当に良かったです

周りに1年生は少なかったですが、参加するなら早い段階の方がいいなと思いました。それはその後の人生に大きく影響すると思うからです。私は「自己開示することの良さ」「人生においてもPDCAをまわすこと」に気づかされました。

 

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自己開示の大切さ

武者修行プログラムに参加するにあたって、自分の人生で達成したいことを文字化する機会があります。私はそこで初めて、貧困問題を解決したいという漠然としていた自分の思いと向き合いました。

また、それを他の参加者と共有する機会もあり、初めて自分の将来についての思いを打ち明けました。その思いはどこからくるものなのか、こんなアプローチの仕方もあると思うなど、人から聞かれることで自分の思いを深掘り、また、ヒントももらうことができました。今まではなんとなく恥ずかしい気がして、家族にも友人にも話したことはありませんでした。

しかし、自己開示することで、自分の思いを深掘り、新しい視点から見つめることができることがわかりました

武者修行から帰ってきてからは、いろんな人に積極的に自己開示するようになりました。こちらが自己開示することで、相手も自然と自己開示をしてくれることが多く、お互いに気づきを得たり、時には同じ悩みを共有していて一緒に解決策を模索したりしました。自己開示は互いにとってプラスになり、より深い関係の構築につながると感じました。

 

PDCAを回すことの意味

ベトナムでのプログラム中にとにかくたくさん言われていたことが、PDCAサイクルをまわすということでした。

ゴールを決めたらそこまではPDCAをどんどん回していくことが大切で、まわせばまわすほどブラッシュアップされてより良いものになるからとのことでした。私のチームはあまりPDCAをまわせませんでしたが、まわすと前よりもよくなるのは感じましたし、確かに優勝チームはどこよりもPDCAをまわしていたように思います。

PDCAサイクルをまわすことがいかに大切か、また、ビジネスに限ったことではなく、自分の人生についても同じだと強く感じました。人生の目標に向かってどんどんPDCAをまわすことで少しずつ近づいていくのだろうと思ってからは、それまで抱いていた漠然とした目標に対する不安をぬぐうことができました。

比較的時間がある大学生の早い段階で、自己開示の良さと人生においてもPDCAをまわしていくことの大切さに気づけたことは、非常にプラスだったと思います。多くの人に出会って自己開示しながらヒントを得て、PDCAをまわし、人生の目標を達成したいです。

 

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