本音を言うことの大切さ | 武者修行プログラム™

自ら考え行動することの素晴らしさ・本音を言い合うことの大切さ

  • 片岡万那香
  • 立教大学
  • 2018夏

武者修行プログラムに参加した理由

私が武者修行プログラムに参加した理由は、自分を変えたいと思ったからです。就活もせまってきた3年の夏に、何かビジネスを学びたいと思い調べていたところ、この武者修行プログラムと出会いました。最初はビジネスを学ぶことが目的でしたが、説明会に参加すると、この武者修行にいけば自分を変えられるというのが伝わってきました。そのとき、漠然と課題感を持っていた、主体的に行動できないという部分を変えたいと思い、参加することを決めました。

追い込まれた環境の中で

なぜ私がそれまで主体的に行動できなかったかというと、失敗して他者から非難されるのが怖かったからです。もし自分が提案したことが失敗したら、自分が責任を負わなければいけない。それが怖くて、主体的に行動できずにいました。それでもそれなりに楽しい生活を送っていたので、それでもいいやと思う自分もいました。

しかし、その自分を変えたいと思い、自分で武者修行に参加することを決めたことと、お金を払ってベトナムまできているという状況から、私は、絶対成果を得て帰りたいと思いました。また、それまで、先輩に頼り自分から何か変えようとはしてこなかったことに対し、武者修行では上下関係はなくみんな平等という環境がありました。その状況で、自分で考えて行動しなければチームを前に進めていけないと感じ、自分で主体的に考え行動する様になりました。その結果、辛いことはたくさんありましたが、私は今まで生きてきた中でも感じたことのない成長を感じることができました。そして、自分で考えて行動することの素晴らしさを学びました。

本音を言い合うということ

武者修行中に私が一番苦労したのがチームビルディングです。チームビルディングファシリテーターのヒロさんから、チームにおいて心理的安全性が重要だということは言われており、わかってはいました。あるとき、あるチームメンバーがあまり意見を言わなくなり、私はそれをやる気がないのだと思いました。そこで私は、私は本気でやりたいからあなたもやってくれと伝えました。そこでは合意できたと思いました。しかし、最終日2日前になり、チームの企画の方向性が揺らぐ大きな問題が生じた時に、私たちは本音を言い合えていなかったというのが浮き彫りとなりました。ミーティング中誰も何も意見を言わなくなるという最悪の雰囲気の中、私がやる気がなくてあまり意見を言わない人だと思っていたメンバーが言いました。「俺が意見を言わなくなったのは、お前らが自分の意見を否定するからだ」。ドキっとしました。確かに、初めからそのメンバーのことを少し苦手だと思っていました。私は、無意識のうちにそのメンバーの意見を否定していたのだと初めて気づきました。無意識のうちに相手の価値観を拒絶していました。言葉に表さなくても、それは相手に伝わっていたのです。本音を言い合える環境を作っていたつもりでも、根本の私の意識がそれができない環境を作り出していました。そのとき、ヒロさんが言っていた言葉を思い出しました。「相手の行動に対して、なんであいつはこうなんだ、でなはく、自分がそうさせているかもと思いなさい」。まさに、私が相手の行動を引き起こしていました。最終的には、ファシリテーターたちのおかげで企画を形にすることができましたが、本音を言い合えるということがチームにおいてとても重要なことだと実感しました。

武者修行が終わってから

私は武者修行終了後も武者修行で学んだ、この2つを意識して行動しています。グループワークを行う授業をとりチームリーダーをやり、その際にはみんなが本音を言い合えるような雰囲気づくりを意識しました。
武者修行で学んだことは、学んで終わりではありません。自分次第で変態できますが、学んだことをその後の生活の中で生かしていくことで変態し続けることができます。私は、今では常に主体的かと言われたらそんなことはないし、今でも無意識に相手のことを否定してしまっていることもあります。だからこそ、私はこれからも武者修行の学びを生かし、変態し続けます。