新しいことに挑戦する
- 川口絵莉花
- 金沢大学
- 2017夏
海外好きの私が参加を決めたきっかけ
わたしは1年生の頃から大学生活に物足りなさを感じていました。「大学生活なんて自分次第で面白くできるよ」と周りから言われていましたが、物足りなさを感じながらも変化を起こすことすら億劫で、流れるように1年を過ごしていました。2年生になり、今年こそは何か新しいことに挑戦しようと目標を立てていた頃に武者修行の存在を知りました。高校の時に1年間海外留学をしていて、海外旅行をすることが好きで、元々海外には興味があったのでとりあえず説明会に参加してみたところ、一気にやる気スイッチを押され、気づいたらベトナムにいました(笑)。今回はそんな海外好きなわたしがベトナムでどのように変化していったのかをお話しようと思います。
大学生活と将来に対する悩み
参加前のわたしが抱えていた問題は2つあります。1つ目は『大学生活に物足りなさを感じていた』こと。そしてもう1つは『やりたいことが見つからない』ということです。昔から人と関わることが好きだったので、そういった仕事をしたいとは思っていますが、大学に入って段々と人との関わりが面倒になっていて、自分は何が好きなのか、何をしたいのかが分からなくなっていました。元々ビジネスに関しては知識はゼロで興味もそんなになかったため、武者修行に参加した目的はビジネスをガンガンやりたい!というのではなく、むしろ大学生活の良い刺激になれば、ベトナムで何か自分のやりたいことを見つけられれば、いいなくらいに思っていました。
自分を変えた2つの出会い
いざベトナムへ。最初の5日間ほどは周りの熱について行けず、正直帰りたかったです。参加者たちは意識が高くて、生暖かい環境で大学生をやっていたわたしは追いついていけませんでした。プログラムの半分ほどを100パーセントの力を出せずに過ごしていたことはとてももったいないことですが、わたしを後々全力にさせたことにはある出会いがありました。それは『インターワールド』というライフキャリアスクールの講師をしていたアメリカ人の方と、ホイアンの地元民の方との出会いでした。
前者のアメリカ人の方はわたしのチームの企画に大きく携わってくださっていた方です。わたしたちの企画が八方塞がりになったときに、彼女と二人きりで話す機会がありました。そのときに彼女は『自分も学生時代にアメリカでインターンをしていて、その経験がとても役立ったから、今度はわたしがあなたたち学生を全力でサポートしたい』と話してくれて、その言葉がわたしの心に深く入ってきました。それまでわたしはなんとなく全力を出せずに周りの熱い雰囲気から遠のいていましたが、その言葉を聞いてから『こんなんじゃあかん』と自分を奮い立たせ、全力で仲間にも企画にも立ち向かうことができるようになりました。
その日の夜に自分たちの企画のために集客をしていたところ、ホイアンの地元の方が『集客大変でしょう。頑張ってるしジュース半額にしてあげる!』とか『わたしは仕事でそのイベントには行けないけどチラシを1枚くれたら仕事場に貼っとくよ!』などと言ってくれてとても心が暖かくなりました。この経験から、やはりわたしはたとえその人と一生会うことがなくてもその場で出会えた喜びを感じるし、自分は人と関わるのが好きなんだなということを改めて感じました。
新しいことに挑戦し続ける
プログラム中はビジネスのノウハウを教えてもらい、それを実践するチャンスが転がっています。それを言葉の壁を越えて外国人を相手に商品を売ります。ビジネスのこともたくさん学ぶのですが、それ以上に人との関わりについてたくさんのことを考えさせられます。他のインターンでは体感できないようなことを武者修行プログラムで体感し、そこで得たものを日本に持ち帰ることができます。実際ベトナムで自分のやりたいことを見つけ、向こうで得た『新しいことに挑戦し続ける力』を日本に持って帰ってきました。大学生活に刺激がほしかったわたしは、帰国した今では次なるチャレンジに向かって刺激を追い求めています。