『ピンと来たらまずやってみようよ。必ずそこに学びがある』チームビルディングファシリテーター 平川徳好 | 武者修行プログラム™

『ピンと来たらまずやってみようよ。必ずそこに学びがある』チームビルディングファシリテーター 平川徳好

武者修行ファシリテーター インタビュー「FT紀行」

● チームビルディングファシリテーター 平川徳好(ひらさん)

「ベトナム行ったことないし行ってみよう」そんな思いから武者修行に関わるようになったひらさん。
聞けば聞くほど出てくる知らなかった経歴。
カッコつけな大学生だったひらさんが様々な”出会い”を繋ぐ中で、今何を大事にしているのか?
武者修行との出会いや人生のターニングポイント、今後のビジョンまで伺った。


■プロフィール

国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC) 平川 徳好(ひらかわ のりよし)

新卒でリクルート入社、営業及び事業開発に従事。その後ベンチャー企業の立ち上げに参画、営業責任者、教育責任者、人事及び経営管理責任者と会社の成長とともに役割を変え、2006年に独立。日本有数のリーダーシップトレーニング機関であるISL(Institute for Strategic Leadership)にてコーチ及びプログラム・ディレクターとしての活動を経て、現在は主に大規模組織の役員層を対象にしたエクゼクティブコーチ、管理職を対象にしたコーチング・コーミュ二ケーションのトレーニング、変革期の組織/チームに対するシステムコーチング等を行う。メーカー系、金融機関、製薬系等、外資も含め関わってきた企業・業種は多岐にわたる。


 

現在のお仕事

フリーランスで“コーチング”っていうことを仕事にしているよ。パーソナルコーチングといって1対1でのコーチング。提供している相手の半分くらいは会社の社長や大企業の役員、NGOの代表だね。また、CTIジャパンという機関でコーチングのトレーニングも提供したり。1対1ではないシステムコーチングという部分では、変革期にあるチームや会社の組織開発に携わったり。例えば、NGOの5か年計画を作る際に、チーム作りから半年間かけてサポートしたりしたんだ。

 

 

2度の転職

もともとは、リクルートっていう会社に29歳まで勤めていて、その後は誘われてベンチャー企業を立ち上げて役員までやった。最初は4、5人の組織だったのに、辞めるまでに60人くらいの組織になって売上も上がっていった。ただ、マネジメント経験のない人間が役員としてマネジメントをやっても上手くいかなくて。当時陰口的に言われていたのは、「平川さんはマシンみたいだ。平川さんの前に行くと詰められる。すみませんって言わないと終わらない。」
上手くいかないなと思っていたとき、ちょうどコーチングという考え方が日本に入って来た時代。知り合いに勧められ参加したのがCTIジャパンのワークショップだった。
その時、コーチングについて学んでいる以上に自分について学んでいる感じがした。いかに今まで相手の想いや伝えたいことを聞いていなかったか分かった。その後、自分を再点検するためにコーチングを受けてみたり、コーチングのトレーニングをしてみたりしたんだよね。そこでの学びが面白くて資格も取っちゃった。そして、会社を辞め、もうちょっとコーチングを探求したいと思って真面目にやることを決めた。

 

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人生の師匠-ネパールで活動するおじいちゃん-

俺が会社をやめる半年前に、ネパールから一時帰国したおじいちゃん(垣見一雅さん)の講演をたまたま聞く機会があって、その方の本を買って電車の中で読んでいたら、「やべぇ、これ泣きそうになる」って感覚になっちゃって。そのおじいちゃんと歩いてみたいと思って手紙を書いたんだよ。実際に会って、おじいちゃんと一緒に一か月半、ネパールの村々を歩いたんだ。そこで学んだことが、本当に10年何か続けようと思ったら、使命とかミッションとかじゃ絶対に続かないってこと。心の底から喜びが伴うとか、自分にとって価値があると思うものしか続かないということ。この方との出会いを経て、自分はコーチングを真面目にやることを決断したね。

 

 

行きたい場所に仕事をつくるキャンペーン

趣味でこのキャンペーンを昔からやってる。せっかくフリーだから、行きたいところに仕事があったら交通費タダで行けるじゃん(笑)。自分はもともと山登りをするから、長野県で仕事したいと思ったら、新幹線ではなく、5日かけて山を歩きながら長野県に行ったり。そこで見た富山県の海がきれいだなと思ったから、富山大学の先生と仲良くなって大学の講座を持ったり。沖縄県で仕事したいなと思ったら、CTIジャパンの基礎コースを企画したりとか。武者修行に参加したのもその一環。

 

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トイレから始まった武者修行との出会い

沖縄でCTIジャパンのイベントをやっている時に、以前からファシリテーターをやっていた方とたまたまトイレで会って、「ひらさん、お久しぶりです。ベトナム興味ないですか?」と聞かれた。「ベトナムに行ったことがないから興味あるよ~。」って答えたら、武者修行の仕事を紹介されて。「いいよ~。」って言ったら速攻でスケジュールが送られてきた。面白いか分からないけど、行けばなんとかなるだろうと思ったね。基本的にベトナムに行けるっていうことにくんくん惹かれて行ったよ(笑)
武者修行に行ってまず面白かったのは、ファシリテーターとの出会いかな。和也さんは目がギラついていてアツかったし、今でも印象深いのはまさみん。初めての武者修行に参加したとき、ベトナムで夜ご飯を食べていたら、向こうからすごい勢いのおばちゃんが入って来て、「ひらさんは何やってるの?何やってるの?」と食い気味で聞かれて、「次は一緒にやろうよ!」とノリで言われた。まさみんは結構強烈に面白かったよ(笑)

 

 

ファシリテーターとして大切にしていること

14日間のスケジュールは決まっているけど、実際何をするかは現場のファシリテーターに任されているんだよね。体調面含め、何が起こるか分からない状況下で今を把握しながら進んでいくから緊張する。大変といえば大変だけど、面白い。
一貫して持っている想いは、「みんなにとって良い体験にしてほしい」っていうこと。良い体験って言ってるのは、一歩踏み出せなくて忸怩たる思いをしたり、逆に吹っ切れてガンガンやっていろんな人と会って楽しい思いをすること。2週間でしか味わえないような体験をして欲しい。
また、ビジネスの満足度を上げることも常に意識している。チームの満足度は2週間チームメイトと色々な経験をする中で上がりやすいから、チームビルディングのファシリテーターではあるけどビジネス面談に入ったりもする。せっかく武者修行に参加したならビジネスの面白さも知ってもらって脳みそを鍛えて欲しい。両方持って帰って欲しいと思っている。

 

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具体的な夢ではないけど、やったことがないこと、見たことがないことにチャレンジする、ということがすごく好きなんだ。よく自分の目標や夢を決めてそこに向かって一歩一歩進んで行きましょうと言われるけど、俺は30代くらいのときにそれに飽きちゃったんだよね。目標に向かって頑張るのも嫌いじゃないんだけど、それよりは今の自分の感覚のまま目の前のことに飛びついていった結果、10年、20年先自分はどこに行き着いているんだろうということにすごく興味があってさ。
あとは死ぬときのビジョンが一つあるんだ。鳥に食われて死ぬ夢を見たことがあって。ああこういう亡くなり方良いなあと思った。死んじゃって使い物にならない自分の肉体すらも何かの役に立って、新しい生命となって。そんな亡くなり方、憧れるな。

 

 

武者修了生に一言

一番みんなに言いたいことは「一日一日大事に楽しく生きようよ」ということ。よく「これどうするの?」とやり方を聞くけど、結局やってみればいいじゃん。ピンときたらやってみようよ。恥かいたって一時のことならいいじゃん。やって良かったら続ければいいし、嫌だったら辞めればいい。ぜひ自分を大事にしながら一日一日生きていくと良いんじゃない?楽しく元気よく笑顔で生きてほしいね。

 

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– 武者修行会報誌「Pit in」
vol.8+号 2024年冬号 掲載