地方創生 イノベーション武者修行® ~武者修行で日本をもっと元気にしたい。関係人口を増やす新たな試み~

 

今年の夏から新しく始まる国内版武者修行、その名も「地方創生 イノベーション武者修行®」

なぜ今、新しい挑戦をするのか、なぜ国内なのか、まさみんとたかやんが語ります。

じゃあざっくばらんにね、話していきましょうか

はーい、おねがいしまーす。ビジネスファシリテーターのたかやんです!

プロフィール:【高野 康/たかやん】事業・起業コンサルタント。ベトナムでの武者修行プログラムのビジネスファシリテーター。和歌山県勝手に観光協会会長主として、ベンチャービジネスを対象に、創業、戦略・マーケティング、業務拡充の支援のかたわら、地方創生として、地方と東京、地方と世界を結びつける取り組みを手がける。

なぜ今、国内武者修行?

じゃあ、どうしてそもそも武者修行の国内版をやろうと思ったかってことを私から話すね。

おっけー

去年あたりから国内で武者修行やりたいって考えていたんだよね
旅武者には「2100年までに、日本人の7人に一人を人類2.0へ」っていうビジョンがあるんだけど、それを達成するために日本国内でもプログラムを展開させて、裾野を広げていきたいっていう思いがあって。
あと私自身、海外を6年旅してきた結果、やっぱり日本が好きだなって思って。だから何かしらの形で日本に貢献したいな、と。

そうだよね。
実際ベトナムの武者修行プログラムは経済効果を生んでいると思う。
ホイアンのような小さな街に相当のインパクトを与える結果を残しているよね。
日本でもインパクト小さくないと思うなあ。

うんうん。
ホイアンは地方創生のモデルとしてすごくいい成功モデル。
世界遺産に登録される前は年間3万人くらいしか観光客が来なかった。でも登録されてから一気に増えて、毎年30パーセント位の勢いで増えて。2017年に限れば年350万人以上よ。100倍!
私が最初に武者修行に関わった2015年頃はまだのどかな感じだったけれど、今や渋谷や原宿のような人の波よ笑

確かにそうだね!ホイアンと武者修行はともに成長してきた感じだよね。

あと、日本も外国人観光客の「横断」旅スタイルに対応できるような国になったらいいなって思っている。
有名な”Tokyo”とか”Kyoto”だけ点で訪れるのではなくて、北海道から沖縄まで何ヶ月もかけて旅するスタイルになったらなって。
全国各地どこ巡っても趣が違って面白い!みたいなね。

今回の武者も6拠点(那智勝浦、美唄、山中湖、佐渡、出石、南房総)でやるじゃない?
それぞれの地区が全部、日本観光の目玉だ!となったらすごいことだよね。

それめっちゃいいね!

那智勝浦の棚田を見た時に、涙が出た。

ではここからたかやんの話を聞いていこうと思うんだけど、どうして地方創生に携わろうと思ったの?

日本でちょうど「地方創生」って言われ出したくらいにね、これから地方が来るぞ!っていう雰囲気を感じてたんだよね。
でも僕は東京生まれ東京育ちだったから、地方への入り口、入り方がわからなかったし、実際地方で何が起こっているのかわからなかった。
だから実際に行ってみて、地元の人と話がしたいと思ってね。
それでNPOの友達に棚田保全のボランティアを紹介してもらって行ったのが「那智勝浦」だった。

 

そうなんだ。で、実際に行ってみた、と。

そうそう!
それで那智勝浦の棚田見たときに涙がでてきちゃって、笑

 

泣けたんだね

これがその棚田

うんうん。 棚田は1000年前からあるんだって。
その棚田にね、それこそ1000年前に積まれた石が今でも残っている。その中には一人では持ち上げられないような大きさの石もある。 重機もないのに、なぜこの重い石を積んだんだろう?どれだけ時間がかかったんだろう?それが山の斜面を覆うように広がっているの。
なんだかぐっときてしまって。
その石に、1000年前の人の執念というか、人の強さ・生き様が凝縮されていて、苔に語りかけられているような感じがした。
それ以外にも毎回行くと新しい発見があって、東京の仕事でも役に立っている。

なるほどね~
那智勝浦の歴史に惹かれて、地方創生に関わっていこうと決めた感じなのかな

うん、そうだね。

地方の魅力を教えてあげたいと思った。

たかやんの地方創生の原動力ってどこから来ているの?

そうだね~、地方にはまだ、見つけられていない魅力は実はいっぱいあって、それを都会の人に教えてあげたいと思ったことかな。
例えば東京で働きづめになって、結果運動不足になって、お金払ってスポーツクラブ入ったりするじゃん。
不健康になりがちだから、整体とかサプリメントとかリラクゼーションにもお金がかかったり。 そんな風に都会は何するにもお金がかかるから、その分余計に稼がなきゃいけない。
農家さんって、基本、耕したり、草取りしたり体を使う仕事。日が昇ると暑いからおのずと早起きして作業する。 自分で作った新鮮な野菜やお米を食べ、暑い時間帯や雨の時が降ったら体を休める。
自然なサイクルで健康的な暮らしができている、って見方もできる。 こっちの方が合理的だし、人によっては合うんじゃない?って思ったんだよね。

確かにそうだよね~

そうそう。もはや地方の暮らしとか、昔からある暮らしの知恵って一周回って新しいと思っている。

予想だにしていない出会いがある。

今ってさ、インターネットで検索すればなんでも調べられる状態よね。だから「那智勝浦」に関してだって情報を得ることはできる。けど(行くことを)選ばない人たちっているじゃない。それは何でだと思う?

インターネットで分かった気になってしまう、行った気になってしまう、というのは一つあるよね。
でも実際には、予想だにしていない発見や出会いってあって。
それが旅の醍醐味だと思うんだけど、そういうものがあるということが想像しにくい世の中なんじゃないかな。

映像や写真があふれているから、逆に脳内でイメージがしづらいのかな。

それは絶対あるね。
あとさ、じゃあ実際に那智勝浦までは来たとして、そこでの時間の過ごし方ももったいないなと感じることがあってね。
熊野古道には、本宮大社というのがあって、今は観光バスでびゅっと行けちゃうけど、昔は熊野古道を1週間歩き続けないとたどり着けない場所だった。
歩き続けて到達したときの景色って、ネットの写真で見るのとは違って、心に沁みつくようなものだったと思うんだよね。
今は便利になったがゆえに、心が動く瞬間や、ありがたみが少なくなってきていると思うんだ。

それはわかるな~。
便利になることで旅の楽しみが減ってしまうこともあるよね。
あと、さっき欧米人の旅行スタイルについて話したけどさ、日本人の旅行スタイルって、食事する場所、宿泊する場所をかっちり決めて1泊2日で主要観光スポットだけ回って終わりっていうのが多いと思うんだよね。
武者の期間は2週間だから、「暮らす感覚」にどっぷりつかってほしいなって思う。

うんうん。きっと「旅する」のと「暮らす」のとでは感じられることが全然違うと思うよね。

日本の中にも異文化がある。

2013年に3ヶ月かけて日本一周したんだけど。
同じ日本に住んではいても、町の造りや食やそこに暮らす人々の考え方も違った。
わかっていたようで、わかってなかった。 あれ?日本なのに異文化?みたいな

それは武者生がぶち当たる壁かもね。
同じ日本だし、日本人だから、無条件に同じと思ってしまう。でも、全然違う。
ベトナムだと違う国だし、違う人種だし、違って当たり前じゃん、って思うと思うんだけど、日本だと違うんだ!っていう発見までに時間がかかると思う。
それまでの自分の常識を壊すという体験は有益だと思う。

うんうん。
これは私のコンサル時代の話なんだけど、クライアントと対峙するときに一番最初にすることは「単語帳」を作ることなのね。
クライアントの言語をきちんと把握して共通言語を作らないと、思い込みで仕事が進行してしまって後々大失敗を招く。
だから基本的に日本人同士でも共通言語なんて存在しないって思っている。
同じ日本人であっても、他者と働くってことは、基本的にそこに全て多様性や、個性や、個人の常識が存在している。 じゃあどうやって意識を会わせて仕事していくのってことを常に考えられたら、異文化とか関係なくほんとうの意味でどこでも仕事できるんじゃないかなと思うよね。

本当にそうだよね。
地方の事例を見ていくと、東京の人が東京の頭で施策を考えてしまっていて、現地の人の実際の生活や価値観や気持ちに合っていないケースはものすごくたくさんあるんだよね。

そのことにも関連してきそうだけど、ビジネスファシリテーターとして、「那智勝浦」でみんなにどんなことを頑張って欲しい?

自分の常識でビジネスやっちゃだめよってことかな。
まず地方と都市部では生活様式も経済観念が違う。 生活者と観光客も違う。 同じ日本人でも購買行動は全然違うでしょっていうのを肌身で知って欲しいというのはあるね。
「同じ日本人だから、ニーズも気持ちも分かっている」っていう思い込みを捨てて、地元の人の気持ちにいかに寄り添えるか、ニーズをつかめるか、ってところが、武者修行の中では問われてくると思う。

地方で暮らすということ

このコロナ禍でリモートワーク化が進んで、出社しなくても仕事ができるっていうことが証明されたよね。
なので、このままリモートワークが続くならば、もう東京に住まなくていいって思ったよ。笑
同じお金払って、東京の小さい家で窮屈に住んでる位なら、地方で庭のついた広々した大きな家に住んで仕事したいわ。
移住の他にも、多拠点での活動するってのも絵空事じゃなくなっていくと思う。
一つの場所にこだわらず、日本各地で関係人口作りながら仕事したり暮らせたら楽しそうって思うな。

武者修行って、プログラムがが終わった後も、ホイアンに関わりたいって思う人もいたんじゃないかなって思うんだけど、ホイアンにまた行くとか、そこで仕事をするってハードルが高い。
国内だとそのハードル低くて、実際できるし、そういう意味では将来の選択肢の幅広がっていくよね。
地方にもちゃんと仕事もあるし、生活している人もいるし、もっと言えば仕事は自分たちで作るものだと考えればよい。

それ分かるな。
武者のプログラムを通して、そこが移住の選択肢になったり、仕事を起こすならそこでやりたいとかなっていったらいいよね。
あとは地方創生をやっている武者生同士がつながりあっていくことも大切かなって思っている。

あーいいね!
今地方で活躍している人達の共通する構造的な課題の一つに、横の連携(地方と地方の連携)っていうのがある。
同じ武者修了生というコミュニティの中の繋がりで、継続してお互いヒントを与え合ったり、連携できると、それこそ新しい。
武者生だからこそ、シナジー生み出せそう。

那智勝浦ってどんなところ?

今回のプログラムの1拠点であり、たかやんもなじみの深い那智勝浦が一体どんなところなのか聞かせて~

那智勝浦はね、漁業あり、農業あり、林業あり、観光業あり、町の仕事ありっていうね、本当に経済の縮図みたいなところなんだよね。
まずは、現地の方々があったかいので、この人たちのために何か役に立ちたい、何とかしたいっていう気持ちが沸き起こってくると思うよ。
あとは生マグロが日本一! 生マグロの無人販売所があるからね、醤油持ってたらどこでも刺身食べられます笑

最高だね!

まぐろがずらり

観光名所のひとつでもある熊野那智大社

那智勝浦でビジネスをするということ

地方創生って慈善事業っていうイメージに囚われるけど、結局しっかりとしたビジネスをするんだって今日改めて思った。
ちゃんと考えて作られた施策じゃないと続いていかないよね。

そうだよね。 今はさ、マーケットも情報と人の流れもグローバル化しているじゃない。
これまでグローバルスタンダート・標準化って方向の議論が多かった。
一方で、コロナの影響で「グローカル」っていう造語がまた流行りだしたのね。
グローバルの経済プラットフォームがありつつ、ローカルの良さ、固有性、特別性のようなものが意味を持ち始める。
ローカル性を生かしながら、グローバルの経済を作っていく。そんな意味なんだけど。
そういう取り組みを若い人がしていくことで一気に加速するんじゃないかな。そしてその担い手を武者生から生み出せたら最高だよね。

© Tabimusha, Inc.