代表挨拶

武者修行プログラムを始めるに至った背景

2つの理由があります。1つ目は新卒でブラック企業に入ってしまったためです。

ブラック企業とは言っても、労働時間が長いとか、サービス残業が多いといっただけでなく、普通に暴力が横行しているような企業でした。

その会社は1,000人以上の従業員がおり、「これから新規事業を始めるからその部署に配属する」「今、上場を目指しており、株も従業員に買わせている」といったやる気に満ちた当時の私にとっては「自分の実力を試してやろう」とやる気を喚起させられるようなことを入社前に言っていました。

しかし、実情は金を稼げればなんでもあり、挨拶は全部「押忍!」、営業所長が売れない営業マンを硬く丸めた新聞紙の棒で日々ケツバットするような会社・・・その時、つくづく思ったんです。「自分って本当にビジネスのことを何もわかっていなかったな」と。

文科省のデータによると、新卒社員は3年で3割が辞めてしまう。それは大学生が本当の意味でビジネスを知らないことが主因の一つです。うまくマッチングできていない。それは学生がビジネスをイメージでとらえているから。営業はしんどそう、企画やマーケティングはかっこいい等。

でも、ビジネスってそんな単純なものではないわけです。それぞれの業種・職種にそれぞれの本質的要素と喜びがある。だから「自分で企画を考えて」「それを実際にやってみて」「改良を重ねて損益分岐点を超える」というビジネスを一回転させることによって、ビジネスとは何か?という本質を掴むための場づくりをしたいと考えました。

2つ目はAsiaPacific&Japan地域で働いている時にアジアで日本の地位が急速に落ちてきているなと感じたことです。率直に言って日本人は最弱なんじゃないかと・・・。これは日本人として忸怩たる思いでした。これは「多様性の理解及びその活用力が弱いこと」からくるものだと思われます。日本人は「○○人」という枠でくくってしまいがちであり、異なる価値観からより強固な第三案をチームとして作り出すという点において、バリューを発揮できていない状況が多いように思います。

そこで、海外へある程度まとまった時間が取れる学生の内から、多様な価値観に対する理解を得ることができる機会を学生に与える場を作りたいと思いました。このような問題意識から早稲田大学ビジネススクール在学中に「海外新興国ベトナムにおける実店舗を用いた研修ビジネスの成功要因に関する研究」という修論を書き、2013年夏に4人からスタートさせました。

これが武者修行プログラムの始まりです。