人生の質は出会いの質 | 武者修行プログラム™

人生の質は出会いの質

  • 松本隆登
  • 大阪大学
  • 2016春第三ターム

考える前にやってみる、すると拓けることもある

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僕は中・高と運動部に所属しており大学に入ってからも体育会のラクロス部に入りました。とても強い部活だったので練習も厳しく朝早くから練習し、休みの日も練習にあけくれる日々…

しかし、合宿中に大けがをしてしまい入学早々2週間入院することに…数か月はみんなと一緒に練習できないことになり、部活を辞めることを決意しました。それからの1か月はイベサーやテニサーを回るもなんか違う、面白くないな…と、どこか今の生活に物足りなさを感じていました。そんな時に高校の時の友達から誘われたのが“武者修行”でした。最初は胡散臭いな、なんでわざわざベトナムにまで行ってやるのだろうと不信感を感じていました。けれど、友達の献身的な説明を聞くうちに少しずつ興味が湧いてきて、考えても迷うだけだから取りあえずやってみよう!と思い参加しました

 

年齢、学年なんて関係ない

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武者修行ではタームの人、特にチームメイト、ルームメイトとは最も密接に関わります。1回生での参加だったので自分が一番年下というのは分かっていたもの、チームメイト、ルームメイトの4人が全員21歳。正直焦りました。2つも年上の人ばっかりだったのです。武者修行のルールで敬語が禁止となっているので友達と話すように会話をするものの、少しアウェイな感じがしていました。しかし、全員が真剣に、対等に向き合ってくれました。これは違うチームの人、ファシリテーターさん達、現地スタッフの方々全員がそうでした。おかげで本気でぶつかり合うことができました。いっしょに騒いだり、悩んだり、時には喧嘩したり…本当に濃い2週間でした。日常生活においては年上の人と心から真剣に関われる機会はそうはありません。1回生の内に参加できたのはとても大きかったです。誰よりも年下だからこそ誰よりもたくさんのことを吸収できました。全く知らない人と、しかも海外で2週間も過ごすというのは勇気がいります。しかし、海外だからこそ、周りからも自分からも逃げられない環境だからこそ、変えられること、掴めるものは大きかったです。

 

人生の質は出会いの質

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僕は人生の良し悪しは死ぬまでにどれだけのいい人(いい刺激を与えてくてれる人)に出会えたかによって決まると思っています。前向きな考え方の人と一緒にいたら自然と自分も明るくなれるし、逆に、マイナスなことばかり口にしている人といたら気分が下がってくるからです。僕は武者修行に参加してたくさんの人と出会いました。彼らはみんな英語が話せるようになりたい、人前で堂々と意見を言えるようになりたい、ビジネスを学んで将来起業したい、と志を持っている人ばかりでした。いっしょに活動していてとても楽しかったです。また、ベトナムでだけの関係で終わらず日本に帰ってからも頻繁に会ってお互いに悩みを相談したり、日本で頑張ってることをシェアしたりしています。チームメイトだったやっぴーとは1ヵ月の間に5回も会いました(笑) 武者修行の一番いいところは、こうした仲間がたくさんできることだと思います。自分と考え方の違う人と仲良くなれたこともよかったです。大学生活では自分と気の合わない人とは関わらなくても生きていくことができます。しかし、武者修行ではそうはいきません。チームメイトとは考え方の違いで何回も喧嘩したり、嫌になったこともありました。しかし、そのたびにファシリテーターの方や、タームのみんなが助けてくれました。お蔭で最終日、ベトナムを出るときにはよき友となっていました。自分の中に新たな価値観が生まれた気がします。

 

言葉ではなく相手の本心を見つめる

考え方の違う人と仲良くなることができたのは、”言葉や表情など表面上のことにとらわれず、相手の本心に耳を傾けることの大切さ”に気付けたからです。以前までは、言い争いになると、相手の言葉や表情ばかりに目が行ってしまっていました。大げさに言うと、話し合いのはずが途中からはどちらが相手を言い負かすかというような争いになっていたのです。しかし、僕も相手も互いを言い負かすことが本来の望みではありません。自分の意見を理解してほしいだけなのです。腹が立っている時ほどフラットな気持ち(疑いのない目)でいなければならない、落ち着いて相手の気持ちになって考えなければならないと学びました。また、逆に僕自身が本心を相手に上手く伝えることが大切なんだと気づきました。まだ完璧にできるようになった訳ではありません。しかし、このことに気付けたことは非常に大きかったです。

このプログラムを通してたくさんの人に出会い、たくさんのいい刺激を受けました。この関係は10年後、20年後もずっと続けていきたいです。そして、再会したときに今度は僕自身がタームのみんなにいい影響を与えれる存在になっていたいと思っています。